ドラえもんの「スモールライト」と「ガリバートンネル」が同じ道具か検証してみた。
Yahoo知恵袋でよく見る「スモールライトがあるなら、ガリバートンネルは要らなくね?」という、ガリバートンネル不要論に答えてみる。
その前に、ドラえもんの道具は2006年1月31日放送の『Matthew's Best Hit TV+』によれば、アニメ放送に登場した道具だけでも約2100個近い道具があるらしい。毎週2個の道具を30年以上もコンスタントに四次元ポケットから出していた事が快挙ではありますが、それだけ大量のお買い物…確かに、ドラえもんの道具の中には似たような道具は幾つか存在します。
有名なところでは、「どこでもドア」と「どこでもまど」。
これは、枠の大きさが違うだけで、どちらもくぐれば移動できる道具です。(笑
F先生が考えた道具の特徴として、先頭の名前が同じ時は形が違うだけで用途は一緒…といった法則が当てはまったりします。(「ウソ800」と「ソノウソホント」とかもそうww)
で、本題の「ガリバートンネル不要論」です。
スモールライトと、ガリバートンネル不要論。
Yahoo知恵袋で「スモールライト」と検索すれば、似たような質問がわんさか出てきます。
ドラえもんの道具、スモールライト&ビッグライトとガリバートンネルって、どう違うのですか?
また、ガリバートンネルで小さくなったもののトンネルを置き忘れたので必要な時に元の大きさに戻れない、という設定でストーリーが進むことがよくありますが、ビッグライトを使えばいい話ではないのですか?
スモールライトはドラえもん作品の中でもド定番中のド定番な道具。「ガリバートンネル」はアニメ版の2話だったか、3話だったかの「ゆめの町、ノビタランド」での印象が強いのではないかと思いますが…漫画版でも「ゆめの町、ノビタランド」(てんとう虫コミック3巻)、「ミニカー教習所」(てんとう虫コミック14巻)、「天上うらの宇宙戦争」(てんとう虫コミック19巻)、「ミニハウスでさわやかな夏」(てんとう虫コミック21巻)、「さか道レバー」(てんとう虫コミック35巻)の計6回登場しているそうなので、ガリバーもドラえもんの中では割とメジャーな道具という事になります。
スモールライトを持っていれば、ガリバートンネルは要らないのではい?
さっきも紹介したように、Yahoo知恵袋なので見る「ドラえもんはスモールライトを持っているのだから、ガリバートンネルは要らないんじゃないか?」というガリバートンネル不要論。確かに、用途としては「小さくなる」で共通しているので、漫画やアニメでどっちを使おうが同じです。
でも、厳密には言えば「スモールライト」と「ガリバートンネル」はまったく別物の道具とも言えるのではないかと思うんです。
ウィキの説明によれば、それぞれ以下のような機能の違いがあります。
スモールライト
- 効力には時間制限があり、縮小してからある程度(多少個人差がある)時間が経過すると自動的に元の大きさに戻る。
- 復元スイッチを押すと「解除光線」を発する。これを照射することで、時間制限にかかわらず、縮小された物体を元の大きさに戻すことができる。
- 一方の口が大きく、一方の口が狭いトンネルの形をした道具。大きい口から小さい口に向かって進むと人体やそれに付随している物(洋服など)が小さくなる。また、小さくなった状態で大きな口から小さな口に進むとさらに小さくなってしまう。
- スモールライトと違い、こちらは効果の持続時間に関しての描写はない。
スモールライトは劇場版「のび太と宇宙小戦争」のピリカ星での処刑シーンにあるように、ライトを浴びてから一定時間が経てば効果が切れます。ライト系では「テキオートー」も効果が24時間しか持続しなかったばす。ガリバートンネルは持続時間の描写が無いのでトンネルを通過しない限り効果は持続すると推測されます。
これで分かるのは、ガリバートンネルは「対人用」に設計された道具である可能性が高いという事。人が荷物を担いで小さくすのは非効率ですし、あの入り口では車が通過する事もできないので、対物用に設計された可能性は極めて低い事になります。じゃあ「スモールライトは対物用なのか、対人用なのか?」という疑問が浮上するわけですが、ドラえもんの作品中には明確な答えがないので、ここからは憶測で話を進めます。
仮説、ドラえもんはスモールライトの間違った使い方をしている。
つまり、ドラえもんは対物用の道具である「スモールライト」を人間に照射して小さくしている。
工場の落雷によってネジが1本外れたドラえもんっぽい行動とも言えるかもしれませんが、そう考えれば全てにつじつまが合います。
時は、西暦2112年。未来デパートでは「引越し用、荷物が小さくなるライト(製品名:スモールライト)」が販売されていた。その道具は、今まで大変だった引越し作業をカンタンに、また、模様替えもお手軽にした画期的が道具だった。未来の引越し会社「イート引越しセンター」では業務用の「スモールライト」が使用され、引越しは荷物の時代から→家まるごとの時代に変わっていた。業務用のスモールライトで小さくした時には「ビックライト」という特殊な道具が使用され、これにより引越し業者の商売が成り立っている。
スモールライトは発売当初は「ビックライト」に似た専用ライトが無ければ元に戻す事ができず、誤ってライトを照射した子供が小さくなり行方不明になるという事件が多発したため、国の要請により元に戻すための「安全装置」の取り付けが義務化された。
義務化された事により事故は減ったが、今度は子供による「スモールライトダッシュ」が社会問題に。これは、子供が近所の道具を小さくして逃げるという100年前の「ピンポンダッシュ」に近い度胸試しのような遊びだった。この問題を受け国は「スモールライト」の18歳以下への販売または使用を禁止する法案を成立。
子供たちには代わりとして、公園に「ガリバートンネル」というトンネルを通れば小さくなる遊具が設置される事となった。これは、トンネルをくぐった人がエリア内でのみ小さくなれる道具である。
スモールライト取扱説明書 p3ページ スモールライトの歴史より。
ドラえもんが「スモールライト」と「ガリバートンネル」の両方を使っている理由は、製造時に「対物用」「対人用」に入っていた道具を使い分けが面倒で「スモールライト」1本に絞ったから。
これで、どうでしょうか?(笑
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宇宙映画として成り立つ
素晴らしい映画です
スネちゃま
「少年期」を聞いて酔いしれよ!!!
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