小室哲哉が“金の亡者っぶり”を露にした、5年前の話。
小室さんが拘置生活や自身の近状について綴った著書「罪と音楽」。とくダネ!のインタビューで「ヒットを生み出すことが僕の義務」「1日1曲をノルマとしている」と、是が比でもヒット曲を生み出さなければならない重圧と戦う姿は、小室サウンドに触れて育ってきた身として、何だか切ない気持ちでいっぱいだった。
元々、この問題は「小室さんの金銭感覚」が一つの原因であるとも語られていますが、先日、その金銭感覚を露骨に垣間見える映像をYouTubeで発見してしました。それは、2004年のglobeメイキング映像(?)「globe decade 1995-2004」の中。音楽については殆ど語らず、終始、お金の話を続ける小室さんの姿でした。806曲の著作権詐欺は2006年の話ですが、この映像を見た後に考えると、妙に納得してしまいます。
正直いって、酷いです。
(自身が発注したDVDを受け取って。)
スタッフ:先生、とりあえず、ようやくあがりました。
小室:ありがとうございます。
小室:全部、僕がいったとおりのものが、全部オーダー通りにできてます。
KEIKO:すごいねぇ。
小室:すごいスタップですよね。ちゅうかお金なんですけど、お金がないと・・。
ライブ終了後、移動中のバス内にて。会場の売店で販売されたglobeグッズの売り上げを魚に盛り上がるglobeの3人。
スタッフ:今日は全グッズの中で一番売れたのは?
小室:何でしょう!!
スタッフ:GVDです。(※小室さんがプロデュースしたglobeのDVD名。)
小室:やったぁぁー、勝ったぁぁー!!
マーク:売れるに決まってんじゃん。最初からだから、売れるっていってんじゃん。
小室:380枚?!
マーク:380枚しか売れてないの?やめましょうよ、こんな商売。みんなのギャラ払えないじゃないですか全然!!(※バスの中で飲んでいるビールが回ってきたのか、少し酔っている雰囲気。)
小室:これだけ頑張って今日、80万円?売り上げ。
スタッフ:いゃ、すごいっすよ。
マーク:すごいんだ!!
マーク:今日、昼間の株をやってた方が儲かってたような気がする。
KEIKO:まってよ〜、スゴイじゃん!あんなだってただの私達を売ってるだけなんだよ〜。原点に戻ってよ。ただのホームビデオ普通の売ってるだけなんだよ。
小室:寂しくない?(笑
マーク:350万枚ならわかるけどさー!!
KEIKO:ちがう、ちがう、ちがう!可笑しいって。2人とも可笑しいよ。2人とも可笑しいもう。じゃあ、やめりゃーいいじゃん。じゃあ、GVD。
小室:70万円だ!3人で割れないや、70万円。
マーク:もっと頑張った方がいいんじゃない。
小室:す〜ごい、効率の悪い商売だよコレ。
KEIKO:だから、今日だけだからっ!!
スタッフ:でも4,000枚いったら、DVDの10位以内に入りますよ。売り上げの。
小室:4,000枚いったら?
マーク:別に、俺はね。順位じゃねぇーんだよ。金なんだよ!!金!!
KEIKO:サイテー!!
小室:やらしい話、そうなのよ。
KEIKO:私、違う。
マーク:別に1位なんて欲しくねぇんだよ!困ってんだよ!!
小室:もうちょっとだから、高くすれば良かったんだよ。
KEIKO:安いからそんだけ売れたんでしょ、パンフレットより・・。
マーク:まぁでも、2.000万いくんですよ。1万枚だけで・・。
(※推測すると、GVD1枚の価格は税込みで2.100円)マーク:だから往年のglobeで450万枚売れてみて下さいよ。
小室:これはすごいよね。10万本売れないかなぁ〜。
小室:10万本で2億?
マーク:1人5個買ってもらって、6万人だから。6億です。
小室: (笑
マーク.KEIKO:やっと笑った。億でやっと笑う。
KEIKO:そうダメなの、5億以上じゃないと笑わないの。最低じゃない?っていうか、大変じゃない?
マーク:脱ごうよ、脱ごう。3人で脱ぎましょうよ。
KEIKO:いゃ〜、TK脱いだら儲かると思う。
小室:何だかんだ言って、金のために演奏してるんだよ。
なんだろう、小室さんが落ちた理由の全てが詰まっているような気がした。
3人ともお酒を飲んで気が大きくなっているにせよ、この会話が編集されてDVDの特典なり単体で販売されてる事が自分にとっては衝撃的です。バスの中でGVDの売り上げに不満を述べていた小室さんだけど、あそらく当日の会場は1.500人も入ればいっぱいの小規模会場。それで380枚っていうんだから、会場にいる何割かの人が買った計算になるんですよね。
KEIKOさんの「原点に戻ってよ」という言葉が、もう少し早く小室さんに届いていれば今のような結果を招かなかったのしれない。酔った小室さんが吐いた「何だかんだ言って、金のために演奏してるんだよ」という言葉。
これが、小室さんの曲が売れなくなった最大の理由だったのかもしれません。
この3年後、つまり詐欺が行なわれた1年後に放送された「みゅーじん」の中で、ヒット曲が生まれない苦悩と戦う小室さんの姿が写ってましたが、今から考えると、全てを失って音楽という原点を振り返っていた小室さんの姿だったのかもしれません。まぁそれは
おすすめ度の平均:気持ちは十分に感じられました
ファンなら読んでおくべき一冊
かつてファンだった人にも何か感じさせうる本
レコード会社って
「あのとき」何を考えていたのか