デジタル時代に・・民放の選挙特番において行われる票調査が原始的すぎる件について。

一昨日だったか、日テレで放送している「太田光の私が総理大臣になったら...秘書田中。」を観ていたら、選挙特番に関する興味深い話が紹介されていました。選挙投開票日に紹介するのも変ですが、タイムリーという事でご勘弁を。

それは、選挙開票に関する素朴な質問に答えるというコーナーで「選挙特番テレビ局が、出口調査以外で当確を出すためにしている事は?」という質問だったんでが、その回答が、デジタル時代に似合わないあまりにも原始的な方法だったのです。(日テレがニコニコ動画的な放送をする裏で、こんな原始的な方法がって・・)

なんと、

開票所の票の厚みを双眼鏡で覗いて当確を判断している

・・んだそうです。

つまり、こういう事ですか?(絵、ヘタクソですみません^^;;;)

携帯百景(ケイタイヒャッケイ)

自分も聞いた時は嘘でしょ!ってツッコミましたよ、バンキシャ!の二の前じゃないかって。でもクグって見ても他局の選挙特番後記的な記事にも似たような話が載ってますし、本当に双眼鏡で票を数えているみたいなんです。

総選挙の裏側取材、最終日は「当確のヒミツ」
TBSの選挙本部で当確デスクを担当する嶌さんに伺いました。
出口調査に嘘をつく人はいないのか?」という疑問は
「当確を打つ材料は出口調査だけではなく、
過去の選挙データや記者による選挙区取材、
電話調査などのデータを加味します」

・・・ということ。

(中略)

強啓さんが若いころに担当した
「開票所で双眼鏡を使って投票用紙の厚みを見る」手法ですが、
なんと現在でも活用されているとか。
うわさの調査隊

開票所というのは、選挙行為が公平に行われていることを示す上でも、一般の方でも見られるようになっています。その中で束読み担当者は、より正確な情報を得るために双眼鏡を使用し、票数を数えていきます。

開票所で数えられた票は大体500票ごとや1000票ごとに束になって積み上げられるので、双眼鏡で見ながらカウンターで票の束を数え、社内の当確担当者に報告していきます。
もうひとつの選挙戦 テレビ制作の舞台裏に密着! | TBS「乱!総選挙2009」

私と行動を共にしている、西村ディレクターは双眼鏡を持ち出し・・・
  なにやら一心不乱にメモをしています。

  「西村さ〜ん、開票風景を双眼鏡を見てどうするんです?」

  「得票数をかぞえているんだよーーぉ」

  「へっ?一枚、一枚?」

  「ばかっ!いいか、よく見ろ!あの開票員がある程度の数を一括りにしているだろう、あれが
  500票分だ。(だったと思う)無効票をどけてあるから、あれが有効票の数、さらにそれを
  一括りにして箱に詰めているだろう・・・あれが1万票分だ!(だったと思う・・)」

  候補者別に集められているので双眼鏡で見ていれば得票数が正式発表前にわかるという
  段取りです。
赤海老エイト : 選挙報道の裏側で(中編)

ネット選挙解禁がウンヌン言われてますが、選挙活動だけじゃなく、選挙特番も表では最新CGを駆使してても、裏では結構アナログだったりするんですね。
まだ投票終了まで4時間近くありますが、皆さん、選挙には行かれましたか?
(投票に行かない人は400万円損している。と、お偉い方が仰っていましたね・・。)