おちまさと「企画の教科書」、25個の質問
昨日、紹介したおちまさとさんの著書「企画の教科書」ですが、その中に書かれている企画を考えるための練習問題というのが紹介されていました。とても興味深い質問が多かったので、こんなそんなおちまさとさんのからの質問を紹介したいと思います。
- 自分の背骨がなんであるか述べなさい
- 入社以来最大の失敗を挙げなさい
- ↑をきちんと笑いにできるか、確認しなさい
- 自分が担当しているプロジェクトの前提条件を3つ挙げて、それをリスペクトしなさい
- 自分の仕事を改めてリスペクトしなさい
- 今担当しているプロジェクトで「やりたいこと」と「やらなければならないとこと」を3つずつ挙げなさい
- ↑6つの優先順位をつけ、なぜその順位になるのか理由を述べなさい
- 近くのカフェで人の話に耳を傾け、気になるフレーズを抽出しなさい
- 電車の中で向かいに座っている人の生い立ちについて思いを馳せなさい
- 今週中に仕事とは関係ない飲み会に参加しなさい
- 今週中に人に対して語れるウンチクを3つつくりなさい
- 今、自分が常識だと感じられることを3つ挙げ、それぞれを逆方向からアプローチしなさい
- 男性なら女性カメラて、女性なら男性カメラでオフィスを眺め、気が付いたことを3つ挙げなさい
- 社長カメラで自分の仕事を見て、気付いたことを3つあげなさい
- 雑誌「anan」の「抱かれたい男」の第1位選ばれたとする。そのコメントをシュミレーションしなさい
- 「電車の中で痴漢に間違われた」とする。そこからいかに逃れるかシュミレーションしなさい
- 今日1日かけて、「!」「?」と思ったことを、5つ記憶しなさい
- 自分が活躍しょうとしている業界の、不思議な「特性」を検証しなさい
- 破っても犯罪にならないと確信できるタブーを3つ挙げ、そこから生まれる可能性のある新商品を考えなさい
- あなたの身の回りで「振り幅」のあるものをひとつ挙げなさい
- ↑において、「振り幅」がどのような効果を挙げているか、説明しなさい
- 最近「やられた」し思った映画、商品をひとつ挙げなさい
- ↑どこに「やられた」のかを、客観的に分析しなさい
- 「そりゃそうだよな、ありそうでなかったもん!」と思った商品を3つ挙げなさい
- 商品名とは別に、キーワードで語られる商品3つ挙げなさい
- 中島みゆきの「地上の星」の歌詞に見られる普遍性を抜き出し、その理由をのべなさい
- 今もてはやされていて、しかし半年後には恥ずかしくなってしまうであろ商品を指摘しなさい
おちまさとの「企画の教科書」、企画が愛されるための5箇条。
おちまさとさんと言えば、「学校へ行こう!」や「内村プロデュース」といった数々の人気番組を手掛けた企画屋さんと説明すればいいのでしょうか。そんなおちさんが出版された、「企画の教科書」まさにタイトルまんまんの本なのですが、2003年に出版された本にも関わらずその企画術は普遍、2011年の今となっても十分に使うことができるものばかりなのです。
今回はそんなおちさんの「企画の教科書」の中から「企画が愛されるための5箇条」という部分に注目して紹介してみたいと思います。
1.特性
まず第一に、企画が愛されるためには勝負する業種の特性を見極めて、その業界に合った企画を考えるという事が大切になります。
これから立案する企画には、その立脚している「世界」があります。簡単に「業界」と言ってもいいでしょう。まず、その世界の特性を見極めることが大事です。
本書では食玩を例に「特性」が紹介されていますが、ここには「オマケ目当ての購買層」に訴えかける、という「特性」があったと考えられます。
2.振り幅
物語で感動する裏側には、「振り幅」が存在しているとおちさんは説明します。振り幅とは、状況変化の大きさの度合いの事を言うそうです。
そんな振り幅効果を大いに利用するためには、最初の地点をマイナスに設定することが効果的です。物語のハッピーエンドが+100だと仮定すれば、ゼロ地点から出発した主人公が、物語で最後に得られる「振り幅」は100です。しかし、主人公の最初の地点が、ハンディキャップを負っているなどの理由で−100であったならば、エンディングで得られる数値との格差は200となります。この「振り幅」の大きさこそ、物語を面白く見せるのです。
例えば、ドラえもんののび太君などがその好例なのではないでしょうか。運動オンチで勉強もダメなのび太君がドラえもんの道具を使うことで一気にスーパーマンに変身してしまう。この巧みな振り幅がドラえもんが長年愛される秘訣なのかもしれません。
3.普遍性
ベストセラーやメガヒットの裏には必ず「普遍性」があるとおちさんは説明します。誰もが愛着と興味を持って見ることができるモノ、シンプルだけど飽きないもの。そうった「普遍性」を持つことで企画はよりいいものになる。
では、どうすればそんな「普遍性」を企画に組み込むことができるのでしょうか。簡単に言ってしまえば、1000年後の西暦3003年を想像し、そのときにも残っているモノが「普遍性」のあるものです。
西暦3003年というのはやや大げさですが、「普遍性」というのは音楽を外で聴く習慣をソニーのウォークマンが作ったように、誰もがする事を別の形で表現したものと言い換える事ができるのかもしれません。
4.やられた感
消費者はいい意味で裏切れたいと思っています。何か商品を買った時におお!となるような企画。それは先の例で紹介した食玩のように、ペットボトルにスターウォーズのボトルキャップがおまけで付いてくるような驚きです。
簡単にいえば、受けてが予想できる事柄、ポイントを全て書き出して、それを全部捨てるということです。その先にある「最後の一つの結論・ポイント」を何とか見つけるのです。それが「やられた感」に繋がるのです。
5.時流
現在流通しているモノには、必ず「時流」というものが入っています。
「時流」とは、それを受け止めた人にとっては、他人と一緒に「今」を過ごしている安心感を感じさせるモノです。同時代性と言い換えてもいいのかもしれません。この「時流」がないと、「それ、今じゃななくてもいいんじゃない?」と切り返されてしまうような、パンチの欠ける、のっぺりした企画となってしまいます。
とまぁ以上がおちさんが説明する企画が愛されるための5箇条となります。この本では他にも「愛されるためのダメ押し要素」や「マーケティングの方法」「企画会議で成功する方法」など、まさに「企画の教科書」に相応しいような記述が沢山あります。全部を書いてしまうと記事が2つも3つもになってしまうので今回はここで終わりにしますが、気になった方は是非、本書を手にとってご覧頂きたいと思います。
ベッキー「心のとびら」の言葉が素敵すぎる。
ベッキーさんが書いたフォトエッセイ「ベッキーの心のとびら」の言葉が素敵すぎます。
風の噂で「ベッキーの心のとびらはいいよー」という話を聞いていましたが、こんなに素敵な言葉に溢れているとは思ってもいませんでした。これはもう全ての人に読んで欲しい良書です。ページ数も少ないですし、大きい文字で内容も薄い本なのてすが、言葉一つ一つの重みは小説数十ページをぎゅっと凝縮したような内容となっています。
心が暖かくなる、気持ちが安らぐ、癒される。
今回は、そんな「ベッキーの心のとびら」の中から僕が影響を受けた言葉を幾つか紹介してみょうと思います。ホント、スヌーピーやクレヨンしんちゃんの名言も真っ青です。(笑)
私のライバルは昨日の自分です。
何かに失敗すると、人や環境のせいにして何かが成功すると、自分の手柄だと人は思ってしまいがち。でもそうなっちゃだめ。
ワンピースの作者である尾田栄一郎先生も同じような事を言っていましたね。新人担当が付く時、初めに言う事は「僕にアイディアを出すな」だそうです。
1個いいことがあったら
2個何かをがんばろう
ほめ言葉は渇!もっと頑張れということ!姿勢を崩すなということ!
プラスの言葉を発した分だけ人生の中での笑顔の数は増えると思います。
マイナスな言葉を発した分だけ人生は曇っていくと思います。
苦しみも悲しみも全て階段。
とりあえずのぼらなきゃ。大きい段、小さい段、色々あるけど、目をつむって歯をくいしばって一歩を踏み出してとりあえずのぼらなきゃ。とりあえず…とりあえずでいいからこの一段、ぐっとこらえてのぼろう。
苦しみも悲しみも全て階段。確かに、そうだ。それをのぼるかのぼらないかは彼方しだい。
しわは、いっぱい笑ったしるし。
胸の痛みというものはちゃんと感じていたいんです。
お友だち、好きな人、家族…大切な人に話したら痛みはやわらぐだろうけど…。でも、生きていく上で必要な痛みだと思うから、つらいことは人にあまり話しません。それって苦しいかもしれないけど、ぐっとこらえると強くなれる気がします。
ストレッチと一緒。1回目頑張れば、その次はちよっと楽になる。
堪えることは、心のストレッチ。
ベッキーさんは日経エンタテインメントの中でも似たような発言をしています。
・ベッキー「心のストレッチ」がすごい! - ヨーグルトの蓋のウラのびみ
「ありがとう」と直接あなたに言える、この距離にありがとう
これは僕がこの本で一番好きな言葉の一つです。
人の幸せの量はみんな同じ。
大事なのは幸せをちゃんと「幸せ」と感じられているか。幸せを当たり前と感じてしまっていないか。そこの違いで「幸せそうな人」そうでない人、変わってくるんだろうなぁ。
私たちに一番似合っている顔はまちがいなく笑顔です。
「忙しい」という言葉は使わないようにしています。
忙しいという漢字は「心」を「亡」くすと書くからです。「忙しい」ではなく「充実」
「疲れた」ではなく「がんばった」口から出る言葉はハッピーな響きの方がいいです。
これはベッキーさんが昔から言っている言葉ですね。心を亡くすと書いて「忙しい」なるほどです。
以上が「心のとびら」より引用した素敵な言葉たちです。僕はこの本を図書館で借りましたが、読んだ後で手元にもっと置きたいと思い、買い直そうと思っています。
素敵な言葉をありがとう、ベッキー。
冬空のLove Song【フィギュア特典付き】posted with amazlet at 10.12.22
年末年始のテレビ特番ザガット'2010〜'11
師走に入り今年もあとわずか。師走とは坊主が忙しく動き回るという意味で付けられた言葉だそうですが、年末はクリスマスにお正月とイベントが盛りだくさん。恋人とのデートや家族での団らんを楽しむ人も多いでしょう。しかし、我々テレビっ子にとっての師走と言えば、やっぱり年末年始の特別番組です。
あれも観たい、これも観たいとレコーダーの番組調節をする毎日。
そんな方達に送る年末の風物詩的企画「テレビ特番ザガット」の季節がやってまいりました。
今年は志向をこらして、僕の擬人化キャラクターである「米粉ドーナツちゃん」と共に年末年始の特番情報をお送りしたいと思っています。「観たい」・「笑い」・「年末恒例」の3項目を「30点満点」で評価していきたいと思います。
「テレビガイド」などを参考にしておりますが、地方によっては放送時間が違うかもしれませんが、その辺はご了承ください。
続きを読むM-1チーフプロデュサーが語る「M-1優勝の必勝法」
今年もM-1グランプリの季節が到来しました。決勝進出者が発表となり、お笑い好きにとっては年に1度の大イベントが開催されます。今年で番組自体が終わってしまうのはお笑い好きとしては残念ですが、ラストーイヤーに相応しい大会になるのか気になる所であります。
さて、このM-1グランプリに必勝法はあるのか?
朝日新聞日曜版にM-1グランプリチーフプロデューザーである辻氏の印ビュー記事が紹介されていました。
今回はそんなM-1のグランプリの裏側に迫ってみたいと思います。
「M-1に優勝するための必勝法は存在するか?」
結論から言おう。存在する。M-1の創始者である島田伸助大会委員長に聞いたことある。フィギュアスケートに例えるなら、ネタの4分のうち、最初の30秒と最後の1分が重要な見せ場。そこでどれだけ豪快なジャンプが飛べるか。拍手笑いを起こせるか。他にも幾つかのポイントがあり、的確に笑いを積み上げていく事で高得点が得られる。ファイナリストはひの実力を備えた笑いのアスリートだ。しかしそれだけでは優勝はできない。優勝するコンビは、ある瞬間「爆せる」。うまく説明できないが、とりつかれたように、漫才師と客席が一体となり「うねる」瞬間があるのだ。技術を超えたゾーンとでも言おうか。過去の優勝者にもう一度やってと言っても絶対にできないだろう。唯一無二の境地。誰よりも勝ちたいと願ったものだけがそこに立つことができる。
改めて言おう、M-1必勝法はある。「誰よりも勝ちたいと願ったものが勝つ」
この点で言うなら、去年優勝のパンクブブーは優等生な漫才を披露したという事だろう。そして、その対極にあるのがチンポジネタで世間をあっと言わせた笑い飯の漫才があるのでしょう。「誰よりも勝ちたいと思った者が勝つ」これはお笑いの芸人なら誰もが持っているステータスなのかもしれない。
26日に決勝を向かえるM-1グランプリ。
誰よりも勝ちたいと思った者は誰なのか注目した所ではあります。
M-1 グランプリ the BEST 2007 ~ 2009 初回完全限定生産[DVD]posted with amazlet at 10.12.14