笑っていいとも!がある日常

3月21日、1週間ぶりに笑っていいとも!が復活した。震災から1週間とちょっと、久々にお茶の間に笑いが帰ってきたと思った。冒頭のOP、ウキウキウォッチングからいつも通のタモさん登場。僕はこの瞬間を複雑な気持ちで見ていた。笑っていいと!が放送していない間、色々なことがあった。地震もあったし、放射能も漏れた、でも今、確実に笑いが漏れている。そう感じたのだ。

冒頭のOPにタモさんはいつも通に登場していた。追悼の意味かタモさんは外行きのスーツを着ている姿が印象的だった。テレフォンゲストはジャルジャル、半ズボン論の話がとても印象に残った。

CMが明け後半のコーナー「1位じゃナイン」に入ってもいつものいいとも!だった。お題は「いいとも!レギャラーで先生になって欲しい人」だった。AKBの無茶で後半のコーナーを崩壊寸前だったが、香取君のうまい司会が何とか場を凌いでいた。最後のコーナーで「なりきり川柳」は久々だったと思う。でもいつも通り、ただ一つ違った点といえば香取君が最下位ではなく4位に入っていた事だろう。

この放送を見ていて自分が思ったのは、こんな日常がかけがえのない日々である事を知ったという事。僕は横浜に住んでいるので強い揺れがあったという点以外、大きな被害は無かった。自宅に積んであった本がくずれていたが…。震災で被害を受けた方には心からご冥福を送りたいと思う。

僕の自論として、幸せとは何かという質問に対して「家族でテレビを観ることです」というものがある。それがあの瞬間以降、より強いものになっている気がしてなりません。計画停電で寂しい思いをしている人、被災地でテレビを観ている人、お昼休みにテレヒを見ていた人、笑っていいとも!の放送の中には色々な思いがあったと思う。ただ一つ安心だったのが、そこに映し出されたものがいつもの日常、笑っていいとも!だったのだ。笑いは人に勇気を与えてくれる、それを強く思った瞬間でもあった。

こんな時に笑いを流して不謹慎だ。そういう意見もあるだろう。しかし、笑っていいとも!は確実に人々に笑いを届けている。寄付とか義捐金とかが叫ばれている中、笑っていいとも!は笑いという貨幣を被災地や我々に届けている。

タモさん、これからも笑いを届けてください。