DeAGOSTINI デアゴスティーニが創刊号を190円で販売できるカラクリ。
創刊号は190円。こんなキャッチコピーのCMを見た事はないだろうか。日本の分冊本業界の中で先駆者的存在であるデアゴスティーニだ。創刊号の安さに惹かれて創刊号をついつい買ってしまった。そんな経験を持つ人も多いだろう。筆者のそのうちの一人である。ルビーの原石とその安さに惹かれて買ってしまった経験がある。
ここで一つ、誰もが思うであろう疑問がある。創刊号をここまで低価格で販売して商売として成り立つのかという話である。190円でミニカーやバインダーがセットで付いてくる。素人目に考えても採算が取れるとは思わない。いったい、分冊本のビジネスモデルとはどんなものなのか?
先日、こち亀を読んでいたらその疑問を解決するであろ話が載っていたので、
今回はそんな分冊本ビジネスのカラクリを紹介してみょうと思います。
中川 2号から定価に戻りますから、アピールすめための大サービス価格なんですよ。
両津 安さにつられて1号は買ったとしても、2号を買うとは限らないぞ。途中で買い逃がしたり飽きたりして最終号まで買わないかもしれないぞ。
中川 そこも計算して販売しています。分冊本の売り上げ曲線というのがありまして、どのタイプの本でも大体同じラインで進みます。全冊合計で採算が合うようにしています。
両津 それにしても創刊号の値段が1/5なんて安すぎだろ。
中川 そこは出版マジックなんですよ。
中川 創刊号は最大部数で1冊の単価をまるべく安くするんです。2号からは通常部数で10号まで買った読者は最後まで買ってくれます
つまり、同じ予算であっても部数を多くすることで1冊辺りの単価を安く抑える。これが創刊号を190円で販売できる手法であり出版マジックでもあります。同じ手法はフリーマガジンであるR25でも言える事でもあったと思います。