ニコニコ動画×「いっくんボーカルオーディション」が巻き起こすかもしれない、一般参加型の音楽時代。
海外ではイギリスの番組「ブリテンズ・ゴット・タレント」で一躍世界の人となった（スーザン・ボイルさん）の歌声が注目を集めてありますが、実は日本でもニコニコ動画を利用した新しい？「ボーカルオーディション」が開催されているのです。
その主催者とは、いっくんの愛称でお馴染み「ＥＬＴの伊藤一郎さん」。うたばんでのおっとりした印象や緑色の液体を吐き出す姿とは対照的に、かなり躍進的な事をやっとりますね。
気になるオーディション中身はというと、いっくんが今夏にリリースするソロミニアルバムに収録する曲のうち１曲を「ニコニコ動画」の参加者に歌って貰おうというもの。オーディション参加者は自前のカメラを使って３曲の課題曲「Dear My Friend・出逢った頃のように・fragile」のうち、好きな１曲を歌った姿を「ニコニコ動画」に投稿する形でオーディションが展開されていました。（※必ずしも顔出しが必要だった訳ではなく、動いている姿があれば大丈夫だったらしいです。）
名称： 『ニコニコ動画×ELT伊藤一朗 ソロプロジェクトボーカルオーディション」』
主催： 株式会社ニワンゴ
エイベックス・マーケティング株式会社
特別協力：エイベックス・マネジメント株式会社
年齢： 18〜30才（2009年５月1日時点）※20歳未満の方のご応募に関しては、保護者の同意が必要となります。
尚、20歳未満の方が最終選考会に進出された場合、保護者の直筆による署名・捺印をした同意書を提出して頂きます。
性別： 女性（女性っぽい声の男性も可）
資格：(１)下記の両方に御参加いただける方
・最終選考会（一次審査通過者のみ）2009年6月7日（日）都内某所で実施予定
※最終選考会場までの交通費・宿泊費は参加者の自己負担です。
・レコーディング（最終選考通過者のみ）2009年6月中旬〜6月下旬に実施予定
※アルバム内の1曲にゲストボーカルとして参加して頂きます。
ニコニコ動画×ELT伊藤一朗ソロプロジェクト【ボーカルオーディション】
オーディションの概要について、ニコニコ生放送内で発表されました。（↓）
ここで簡単にオーディションの流れを確認してみましょう。（↓）
２００９年
４月２１日 エントリー開始
↓
５月１９日 エントリー終了
↓
５月２９日 一次審査結果発表
↓
６月７日（本日）ニコニコ生放送内について審査選考会。
１次審査ではユーザーの投票は行われず、エイベックス側の審査でファイナリスト４名が決定したようですが、最終審査のニコニコ生放送では実際にフィアナリスト４名が生放送に出演してその場で歌い、エイベックスと伊藤さん、そして視聴者の投票によって優勝者が決定するそうなんです。
ただ一つ疑問なのは、未だにミニアルバムの発売日も収録する楽曲名も発表されていない点ですかね。これが単発なのか、長期の仕事なのかも不明ですし、参加する側の不安材料として大きいのかもしれないです。
ＥＬＴ伊藤一朗ソロプロジェクト ファイナリスト
一般参加型の音楽時代？
１ヶ月間という短い期間でしたし、カメラや録音機材の違いによって差はあれど、全部で８４５作品という応募があった事には正直驚きです。ニコニコ動画は割と2ちゃんねる寄りのサービス（2ちゃんねるのひろゆきさんが作ったものですから・・）だと思っていたので、失礼な話、これだけ本気でボーカルオーティション参加する人が多いとは思いませんでしたし、これだけ歌の上手い人が出てくるとも思ってなかったんです。
数年前なら履歴書を出して会場に足を運ぶというスタイルが当然であって常識だったと思うんですけど、たった数年で家庭に画像と音声を録画する機材が当たり前のように浸透している光景、これが今回のオーディションを見ていて一番の驚きだったんです。
ただ、幾らファイナリストで歌が上手いといっても、それはアマチュアのレベル。エイベックスに所属しているような「倖田來未さん」や、それこそＥＬＴの「持田香織さん」と比べたら劣る部分は主観ですけど、あると思うんです。でも、それを覗いても話題性、マーケティングの視点から考えると、このメリットってスゴいと思うんです。
冒頭で紹介した「ブリテンズ・ゴット・タレント」や「アメリカンアイドル」とか、日本でいうなら「歌スタ」とか、もっと古くは「浅ヤン」とか「スター誕生」とか。自分が応援するアーティストが活躍して成長する姿って「楽曲以上の楽しみ」というか、何かがあると思うんです。例えば「ＡＫＢ４８」のように、劇場で、しかも目の前で歌ってくれる親近感（視聴者半参加型とでもいうのか？）・・Perfumeにも似たような雰囲気がありますけど、歌だけじゃないからずっと好きでいられる。
今までの音楽業界って、小室さんに代表されるようなプロデューサーがアーティストの発掘→楽曲を世に送り出す。聞く側は完全に受身で、流れる作品の中から自分の好みにあった作品を選ぶだけでよかった。たぶん今もそう。ただ、音楽配信が楽曲入手の主流になった時代、何かそういう、楽曲だけじゃない何か、それが無いとＣＤは買わない時代なのかなって・・。
もし楽曲だけが聞きたいなら、iTunesから１５０円で落とせば満足なんですよね。
今回の「ニコニコ動画×ＥＬＴ伊藤一朗ソロプロジェクト」は、「ＡＫＢ４８」とも「Perfume」とも違った、新しいアーティストの姿・形という点で凄い面白さを感じたんです。
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