蔦谷で「アイアンマン」を借りたけど、(べっ、べつに密かな楽しみじゃないんだからね!)・・。

ずーっと、ずっとー観たかった「アイアンマン」を蔦谷でレンタルして来ました。
率直な感想として、凄い!スパイダーマンに続く21世紀のNewヒーローの誕生ですね。いい意味でコテコテの定番アメリカン映画。「スーパーローヒーVS悪役という定番の構図」「細かい設定は抜きにべら棒に強いヒーロー(アイアンマン)」「主人公はハンサム&超リッチ(兵器会社の社長)」「度派手なアクション」。興収300億円も頷ける王道の組み合わせ、万人受けする映画だと思います。

ただ定番といいつつも、悪役の存在がアメリカ映画定番の(アメリカを恨むテロリストが居て「核ミサイルで首都を攻撃してやる!」)みたいな善と悪の二元論ではなく、兵器が経済を支えるアメリカ軍需の真実を風刺する(?)United States of Americaそのものが悪役なんじゃないかって思うんです。

主人公のトニーは天才発明家であり軍需会社の若社長、海の見える小高い丘に巨大な邸宅を建て、自分が売った兵器が「アメリカの平和」のためだと信じているのです。

でも、新型ミサイルのデモンストレーションで訪れたアフガニスタン武装組織に拉致され、自分が作った兵器が人殺しに使われている真実、そして目の前で助けてくれた恩人が死に、「平和のため」と思って開発していた兵器の真実を知ってしまう。作品の中で描かれている内容はまさにアメリカそのもの。9.11テロ移行、アメリカが掲げたテロとの戦いというスローガン。アフガン侵攻、イラク戦争、国民が「平和のための戦いだ!」と信じていた戦争の現実です。

それをヒーロー映画でやっちゃうハリウッドの底知れぬパワー・・。

戦争をテーマにして、そこに最新VFXを駆使した映像とユーモアを混ぜ込んで、その作品に100億円近い莫大な予算をつぎ込む。もうひっちゃかめっちゃかグルグルですけど、アメリカ映画はその辺のはっちゃけぶりが好きだったりします。

トニーが上空で戦闘機と戦っている最中、携帯電話が鳴って相手に言った台詞がいかしてる・・。
「今、外にいる」

キャーー、キャーー、ヒュー、ヒュー、パチパチ!(アメリカ人っほく)ww


ちがう話を書こうと思ってたのに・・

ほんとは、(べっ、べつに密かな楽しみじゃないんだからね!)的なお話にする予定だったのですが、普通に映画評になっちゃいました。
これはこれはで、また何れ(数年後...)機会があったらという事で、ごめんなさい。(笑)