BPO(放送倫理検証委員会)がバラした、ノッチとオバマとTBSの捏造疑惑。

先日、BPOが出した「」という意見書。
まぁ毎年恒例の(バラエティ番組が子供に悪影響を与えている…)という有無のお叱りですね。

意見書では、バラエティー番組を「古い秩序や権威を笑い飛ばし、常識や社会通念を揺さぶってきた」と評価した上で「相当数の視聴者が不快感・嫌悪感を持ち、反発する問題点がある」と指摘。

 具体例として(1)性的表現などいわゆる「下ネタ」(2)いじめや差別(3)芸人同士の内輪話やバカ騒ぎ(4)わざとらしい笑い声など見え透いた手法(5)死を笑いごととして扱うなど生きることの基本を粗末に扱う――の5点をあげた。

朝青龍VS内館牧子ではないですが、バラエティ番組に対する割とまともな見解や意見が書いてあるので時々読むのですが(前にも一回、記事にしたした「フジテレビがあっさり話した『FNS27時間テレビ ひょうきん夢列島』で“たけしさん”がペイントした車の秘密。 」)、今回の意見書の中に(意見で済むのか?)と思うような内容が書かれていたんです。

それは、お笑い芸人ノッチさんに関するこんな一文です。

米国のオバマ大統領候補(当時)によく似た芸人が選挙活動中の本人に近づき、「オバマ本人に、そっくりさんとして認めてもらう」という企画があった。芸人が「My name,Obama!My name,Obama!」と叫ぶと、オバマ候補は当感して、「Oh,is that right?」と答えていたが、字幕は芸人が「僕はオバマですか?」、本人「君はオバマだ!」と、オバマ本人の公認の得たかのようになっていた。そのビデオ映像を見て、スタジオはお祭り騒ぎだったが、これは意訳どころか、英語の分からない出演者や視聴者をだます捏造ではないか。

http://www.bpo.gr.jp/kensyo/decision/001-010/007_variety.pdf

これはBPOではなく視聴者から寄せられた意見を載せてあるだけなのですが、これはおそらくTBSの「悪魔の契約にサイン」で放送されたノッチさんがオバマ大統領に会いに行くという企画だったと思います。

当時、ネット上でも話題になってましたし、YouTubeでその動画を見た自分も「ノッチさんすげぇー!」と盛り上がっていた記憶があります。ちなみに、その動画がとういうのがコレです。(↓)

確かに、テロップでは奇跡の瞬間として「君はオバマだ!」というテロップ表示がされています。
では実際、オバマ大統領はノッチさんに向かってなんといっているかというと、自分の英語力をフル活用して聞き耳を立ててみると「Oh,is that right?」ではなく、「Oh,good Face!」といっているように聞こえます。

一応、和訳すると…

Oh,is that right? → それは正しいですか?
Oh,good Face! → おお、いい顔だ!

よく考えれば、オバマ大統領がノッチさんに向かって「それは正しいですか?」って聞くのは可笑しい。(何が正しいんだ?って話です。)オバマ大統領はノッチさんの顔を見て「おお、いい顔だ!」と言っている。そう考えれば辻褄は合いますが、そうなると、TBSのテロップは捏造という事になります。「君はオバマだ」英訳だと「You are Obama!」ですけど、それぐらいだったら小学生でも聞き取れますから。

つまり、TBSのテロップは捏造という事になります。

うーん、でも「あるある大辞典」のテロップ捏造と比べると複雑な問題ですね、これは。オバマ大統領はノッチさんに「おお、いい顔だ!」としか言ってない。

でも、TBSは「君はオバマだ!」というテロップ表示をして、最後に「信じれは夢は適う」とまで言っている。

でも、あのノッチさんの頑張りを見ると酷いとも言えないし、100%間違っているとも言えない。

テレビの見てはいけない裏側を知った気もしますが、最終的には観る側の判断に委ねられてるんでしょうね。
個人的には、おもしろかったからOKですけど。(笑

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