はてなブ湖にすむ「自分の体験」という名の恐竜(ハッシー)を探そう。

はてなの世界を見てると、小国と言われる日本が(こんなに色んな人がいて、こんなに色んな考えがあるんだー!)って、初めて知った気がする。狭いといっても1億を超える人口だから、(知らなかった)が正しいのかもしれないけど、「シリコンバレーの話」「日本の未来についての話」「就職活動の話」「恋の話」。

自分は特別な才能もないし、人が羨むような生活を送っている訳じゃない。ちょっとお金は無いけど、3食の食事+αは食べられてるし、サザエさんちびまる子ちゃんのように笑顔は溢れてないけど(平凡)な暮らしだと思います。ただ人生は自分の頭の中で描いたような、理想にはならなかった・・。

高校受験にも失敗したし、大学受験にも失敗した。かといって、映画監督やミージャンになって(武道館でLiveだぜ!)みたいな夢を追いかける事もなかった。自分に才能があるのかどうか、それは知らない。けど、どこかで(自分にそんな才能あるのかなぁ?)というブレーキを掛ける自分。そして、(止まれなくなるんじゃないか?)という恐怖に怯える自分。(できないって誰かいったの?)

だからこそ、ネットで自分の夢や目標に向って突き進む人。好きを貫く人。
そういう人、そういう記事に惹かれてしまう、カッコイイと思っちゃう。

もしも、はてなブが一つの湖だったとして、その湖にいる魚をエントリーと例えるとしたら・・。

小さな魚の群れの中に、おーきな おーきな 魚が一匹だけ悠々と泳いでいる。だふん、それは「自分の体験」という主だと思うんですよね。自分の心から出た言葉、だから力がある。一人で泳いでいても怖くないって思うんです。

はてなブ湖のハッシー

ネス湖の未確認生物「ネッシー」。確か、潜水艦の模型というオチだったのかなぁ?
今でも謎めいていますが、人が「恐竜」や「宇宙人」や「エジプト」(話の広げすぎ。これじゃあ、大槻教授VS矢追純一さんの戦いみたいな展開ですね。)そういう歴史やミステリーに惹かれる理由って、その対象が体験してきた歴史、その対象が物語る歴史だって思うんですね。恐竜であれば、恐竜同士の熾烈な生存競争であったり、氷河期の痕跡。それを語る恐竜自身の実話。それに惹かれているって思うんです。

あの・・ ヒストリーチャンネルとかディスカバリーチャンネルのお話ではないですよ!

はてなブで語られる、体験者自身の体験から紡ぎだされる言葉。その中には、人生の中で体験した数々の歴史や思い(あの時、彼女にふられて気が付いた)(仕事の通して、こうじゃないかと感じた)がある。もし、はてなブは一つの湖だったら「ネッシー」のような、うーんっと「ハッシー??」みたいなモンかもしれないです。(笑)

はてなブの「ハッシー」たち

はてなブの中から、実体験が元になっているエントリーを幾つかご紹介。

Attribute=51のguri_2さんが、同窓会で再開した小学生時代の恩師に「今の小学校ってどうなんですか?」と聞いた話を紹介しています。

タケルンバさんが学生さんとの会話の中で「Twitterはてなブ、RSSリーダー」ネットでは常識的なツールが一般人には殆ど浸透していなかった!という、くりびつ仰天なお話です。(1年後の今だと、事情は違うのかな?)

ござ先輩が自身の結婚生活から学んだ、夫婦が仲良く暮らすための秘訣。「食事が別になると相当会話が減る」「どんな小さなことでも声を掛け合う」など、離婚経験者が綴る生のコトバ。うーん、結婚ってタイヘンだ・・。

ミームさんが就職面接で「じゃあ、最近"俺ってスゲー"と思ったことは?」という質問に対して(本を74冊読みました)と答えたら、「全然凄くないよ!」と言われたお話です。これは記事そのものというより、面接官の謎解きが話題になりましたね。実際にコンサルト会社で働いている方であったり、はてなブも含め就職について、ジャンルの垣根を越えて元記事には25個近いトラックバックが送られました。

思いがコトバを最適化させる。

↑で紹介した「ハッシーたち」もそうですけど、自分が実際に経験して心の底からの思いを綴ったコトバって強いんですよね。もし、それが小学生レベルの語彙や文書で「今日、僕はタロク君と公園に行きました!」という一文だっとしても、何故か心に響く言葉ってあるんですよね。それは例えば、ニュース番組に出ている東大・慶応卒のおっちゃん、おばちゃんが「日本の政治はなんたることかー!」とか、偉そうに小難しいコトバが誰の心にも響かないに対して、居酒屋やファミレスで会話しているサラリーマンの「最近の政治はダメだよなー!」の方が、何故か心の中に響いてしまう・・。

人のコトバって不思議なもので、思いがコトバを最適化させるんですよね。

ラソン高橋尚子さん(Qちゃん)や、野球のイチロー選手。本人の学力がどうかは知りませんけど、学力では東大卒や慶応卒のおっちゃん、おばちゃんには勝てないと思うんです。でも、ゴールした瞬間や試合に勝利した瞬間、その心の底から紡ぎ出された言葉は日本中の人に勇気や力を与える。

長い階段を一気に上がろうとすると、

途中でへばってしまう。

でも一段ずつ確実に上がっていけば、

時間はかかっても頂上まで上がることができる。

高橋尚子さん)

打てない時期にこそ、勇気をもってなるべくバットから離れるべきです。勇気を持ってバットから離れないと、もっとこわくなるときがあります。そういう時期にどうやって気分転換するかは、すごく大事なことです。

イチロー選手)

学歴でいうなら、パナソニックの創業者である「松下幸之助さん」は小学校中退ですもんね・・。(何か違うな、コレ)

とにかく、考えてみることである。
工夫してみることである。
そして、やってみることである。失敗すればやり直せばいい。

松下幸之助さん)

ブログも語彙や知識ではなく、大事なのは「思い」なのかなって思うんです。自分もこうやって思いの丈を頭の中から文章に変換してますけど、音楽であれ本であれ、自分が心の底から好きで(これは良い!)と思ったもの。また、Twitterであれブログ論であれ、(うんうん、そうだね。うーんだけど、自分はこう思ってるんだよね。)という「思い」が心の中、頭の中にある時って、不思議とスラスラと文章が出てくることが多かったりします。

変換効率は、太陽光の発電の比じゃないですww

逆に、はてなブの人気エントリー新型インフルに対する京都大学の対応がかっこよすぎる - てっく煮ブログ」「本を読んで分かった任天堂の「今そこにある危機」 - ハックルベリーに会いに行く」とかに便乗したりすると、まーヒットしません。たった1つのセルクマが寂しく表示されております。(涙)

ヨロヨロになる位、めいいっぱい背伸びをしたような文章を書いてみたい!
そんな願望は誰の心の中にもあるけれど、人間と同じ、つま先で立てる時間なんて高か知れてます。ヨロヨロな文章よりも、ネットや仕事で経験した、自分にしか書けない(ハッシーエントリー)を書いてみる。人って案外、そういう人間臭さが好きだったりするのかもしれないです。

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