爆笑問題「太田光」のネット論

先日、放送された「爆問学問」のSP特番。東京外語大学での課外授業の模様が放送されていました。番組のテーマは「コミュ力」でした。学生からの様々な質問が飛び交う中、爆笑問題太田光さんは自身のネット論を語っていました。今回は、そんな模様を一部切り抜いて紹介してみょうと思います。

田中 メールとかツイッターコミュ力ってどうなの?

学生 例えばミクシィは皆さんやっている方多いと思うんですけど、そこでマイミクを何百人とかいって増やしたら、それはコミュ力があるかっていうこと。って言うのを、凄い感じていて。例えば、ツイッターとかでもフォロワーが多い方が、それがコミュ力に直結するみたいな、考え方は回りにある気がして、ツイッターのタイムラインが自分の世界になっちゃうとか、ミクシィのコミニュティが自分の心の全部になっちゃうっていうのが、すごく感じてます。

田中 感じてるのね。

太田 そこで悩むことが一番大切な気がする。僕もかなり悩んだんですよ。最初にインターネットが始まった時にね、その、2ちゃんねる。すごい嫌われているから。2ちゃんねるの連中に。俺もちゃかすすからね。で、そうするとうそこに「太田しね」っていうのがいっぱい書き込まれていた。一々、俺は傷ついていたの。それは、「しね」「しね」「しね」「太田しね」っていうのがバーッと出てくるの。そうした時に、まぁその彼方にいう勘違いというかね。「これが全てだとおもっちゃうんだよね」つまり、世間っていうのはオレに対して悪意を持っているんだ。こんなに悪意を持っているのか。オレは世間からこんなに嫌われているんだ。あれは文字だから、感情も何もないから、「しね」っていう2文字だけだから。

太田 だけど、ある時、「殺す」って書いた奴がいたんだ。そいつ捕まったんだよね。「殺す」は脅迫になっちゃうんです。で、僕はその時に「死ね」よりも「殺す」の方がうれしかった。なんでかな、と思うと、「殺す」の中には自分が入っている。「死ね」っていうのは、すごく寂しい気持ちなのね。で、そん時に、ある番組で彼と、彼はネット上で、僕はスタジオにいて、話す機会があったんですよ。彼はとっても自分に似てたんですよ。文字だけじゃないんだって言うことが分かった。とっても人間的な奴だっていう事が。

太田 ああいうものに対する免疫になりますよね。つまり、あいつは一瞬の事をふと書いたけど、これを書いたわずか数秒、以外の時に「ずっとオレのこと死ねっ思っているのか」って言ったら、そんなわけない。そういう想像力を働かせてみないと、対抗できないつぶされちゃうよ、っていうのが発信して表現していきたいなー、って思う。

学生 自分と全然関係ない人の意見知りたいと思っても、本当に自分の違う人なんて全然やってないかも。おいしい所どりの、自分の世界をつくりあげちゃうみたいな。色々考える所はあります。

本編はNHKオンデマンドの方なので、気になる方はそちらをご覧ください。

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